新幹線パーサーとして働いたからこそ描けたキャリアステップ「長く自分らしく働く」

倉持 奈穂子(営業推進部 係長※取材当時)

2004年入社。東京列車営業支店でパーサーとして6年間乗務した後、職種転換試験を受けて総務部に異動。
広報職に従事し、育休取得後は営業推進部へ復帰。バイヤーとして、新幹線車内や駅構内で販売する商品の仕入れに関わる業務全般を担当している。

仲里 亜由美(飲食事業部 主任※取材当時)

2007年入社。大阪列車営業支店でパーサーとして14年間乗務した後、FA制度を利用して飲食事業部に異動。
コーヒーストア店にて、パーサーでの接客経験を活かしながら時間帯責任者として従事している。

根岸 有利子(人事部人材開発課 主任※取材当時)

2016年入社。東京列車営業支店でパーサーとして7年間乗務した後、FA制度を利用して人事部人材開発課に異動。
採用業務に従事し、採用広報の一環として自社サイトの運営や、各種取材などを担当している。

ジェイアール東海パッセンジャーズには、キャリアステップの一環として職種転換・FA制度があります。職種転換・FA制度とは、社員がある一定のキャリアを重ねた上で、自ら職場や部署異動を申告し、面談や試験を通じてキャリアチェンジができる人事制度です。
今回は、パーサー職を経てそれぞれのフィールドで活躍する三人に、パーサーの仕事を経験したからこそ得られるキャリアについて聞きました。

パーサーを志し、働いて実感したその存在意義。

倉持さん

入社した理由は、元々旅行好きで旅行業に携わりたい気持ちがあったことと、アルバイトで接客をしていたので経験を活かせると思ったからです。ジェイアールという安定した基盤があることも魅力的に感じました。

仲里さん

大学時代は建築関係のことを学んでいましたが、将来建築の知識を活かして仕事をするイメージが沸かず、何がしたいんだろうと思った時に、偶然乗った新幹線で制服姿のパーサーを見て、強く憧れを抱いたことが入社のきっかけになりました。

根岸

元々接客業がしたかったので、サービス業を中心に就活をしていました。何社か内定をいただく中で、ジェイアール東海パッセンジャーズは、日本の大動脈を走る区間であり、規模も大きいことから、より多くのお客様に貢献できると思って入社を決めました。

仲里さん

入社後はパーサー一筋で、チーフパーサーまで経験しました。特に10年目の頃、貴賓輸送に携われたことが印象に残っています。貴重な経験は、家族もとても喜んでくれて嬉しかったです。

根岸

コロナ禍になり、他社が車内販売を中止する中でも、ジェイアール東海パッセンジャーズは車内販売を継続していたので、お客様から感謝の言葉をいただく機会も沢山ありました。パーサーの存在意義を再確認できる機会となり、改めてパーサーという仕事に誇りを感じることができました。

FA制度という可能性。パーサーとして働く中で見えたもの。

倉持さん

2年ほど社内の委員会活動の一環で業務改善をしていた時期があり、その際に会社のことを全然知らないと感じることがありました。パーサーとして働く上では、周りで支えてくださる方の存在がとても大きいです。これまで多くの方の支えがあってパーサーとして働けていたからこそ、今度は自分の番だという思いで挑戦しました。

仲里さん

コロナ禍でお客様が減少し、もっと接客の経験を活かしたいと感じたことが大きなきっかけとなりました。転職をせずとも職種を変えることが出来たことは良かったと思います。

根岸

入社6年目に、車内放送の質を向上させるためのプロジェクト活動に参加しました。新しく立ち上げるプロジェクトでしたが、一から関わったことで挑戦する面白みを感じて、FA制度の募集があった時にもチャレンジしたいと思えました。
同時に、当時チーフパーサーまで昇格して嬉しさも感じていたものの、この先「女性としても一人の人間としても成長していきたい」という気持ちが生まれて、挑戦の後押しになりました。既に本社に異動して活躍している方もいたので、先輩の存在も大きかったです。

倉持さん

会社としても、優秀な人に活躍の場を提供したいという想いがあります。長く働けるような福利厚生や制度は充実しているので、将来的にうまく活用していってもらえたらと思います。何よりパーサー職で培った現場の視点を活かして、長く働いてもらえたら嬉しいですね。

パーサーだったからこそ活かせることがたくさんある。新たな部署・職場で活躍できる理由。

倉持さん

バイヤーとして働く中でも、パーサーとしての経験がある分、どういった商品が実際に販売に向いているかを判断しやすかったり、取引先様ともパーサー出身であることで会話が拡がることが多くあります。実際に新卒で総合職として入社した場合と比べると、総合職では数か月は現場研修がありますが、数か月ではわからないことが現場にはたくさんあります。パーサー職は特に実体験としてお客様と向き合える機会が多いので、経験から語れることは何よりの強みです。
他にも限られた乗務時間の中で仕事をこなす経験を重ねているからこそ、タイムマネジメントや業務の進め方が体に沁みついていますし、女性が多い環境でチームワークを重ねることで、コミュニケーション力も高まっていると感じます。

仲里さん

駅構内の店舗なので、乗務していた経験が役に立つことが多いです。コーヒーストア店舗ゆえに学生のアルバイトスタッフも多くいますが、これまでパーサー時代も、日によって違うメンバーと働いていたので、初対面でも全員と上手くコミュニケーションをとりながら働けています。

根岸

人事部に異動してからも、立ち振る舞いや言葉遣いなど、パーサーとしての経験が活きていると感じることがたくさんあります。パーサー職の魅力を実体験を通して発信できるのは、現場を知っているからこそだと感じています。

女性として長く働ける環境が広がっているからこそ、パーサーの仲間を増やしていきたい。

仲里さん

パーサー職として育休や産休の制度も手厚く、女性の働きやすさは整っていると思います。ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみてほしいです。きっと楽しい世界が待っていますよ。

根岸

パーサー職は接客の経験を活かすことができるので、接客が好きな方は特に向いていると思います。加えて、入社後に様々な道に進めることも魅力の一つだと思うので、色々な方に入ってもらえたら嬉しいです。

倉持さん

パーサー職は女性が多い職場でもありますが、安定した基盤があってサポート体制も整っているので、ぜひ安心して来ていただきたいです。将来的にはFA制度を活用できる機会もありますし、長くパーサーとして働ける環境もありますので、思い切って飛び込んできてほしいなと思います。

FA制度を利用して、パーサー経験を活かしながら新たなフィールドで活躍する三名に、ファーストステップとしてパーサー職を選んだからこそ拡がるキャリアや可能性について教えていただきました。
様々な年代の方と関わることが好きな方、接客の経験を活かして働きたい方は、ぜひパーサー職にチャレンジしてみてくださいね。