企業理念の理解・浸透と社内融和に向けたプロジェクト―「ときプ」前編―

 株式会社JR東海リテイリング・プラスは、2023年10月1日に株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズ(以下JRCP)と東海キヨスク株式会社(以下キヨスク)が合併し、誕生しました。
 社内では統合に向けて新会社の企業理念の理解・浸透、両社の相互理解を目的としたプロジェクト「ときプ」が始動しました。
 今回プロジェクトメンバーに、合併に至るまでの想いや、ときプでの活動を通して気づいた新会社の魅力について聞きました!

佐藤 隆太朗(経営企画部 ※取材当時)

2013年入社。旧JRCPにて飲食事業部に所属し、コーヒーストアの店長やエリアマネージャー、企画開発グループを経験した後、現在の経営企画部に異動。数値管理、社内広報に従事するかたわら、ときプでは事務局として活動している。

中村 耕大(人事部 ※取材当時)

2015年入社。旧キヨスクにて店舗勤務、営業、総務と経験を積み、JR東海に出向。社員向け研修の講師を務めた後、合併後は人事部にて社員採用や社内教育を担当している。

堀部 芙雪(商品部 ※取材当時)

2018年入社。旧キヨスクにて、キヨスク、ローソンの店舗勤務を経験した後、三重エリアを統括する部署にて営業を担当。現在は本社の商品部にて、開発やバイヤーに従事している。

川口 紗枝(店舗運営部 ※取材当時)

2022年入社。ときプメンバー最年少のフレッシュ社員。旧JRCPで新幹線パーサーとして勤務した後、店舗運営部に異動。昨年12月からは営業企画部の広報を兼務。

現場で感じた、合併という変化。

佐藤さん

合併前からJRCPとキヨスクは、共に駅ナカを主戦場として商品を販売していました。共通点のある会社だったので、いずれは合併するだろうと感じていた分、それほど大きなギャップはなかったです。いよいよこのタイミングが来たな、という気持ちでした。

中村さん

合併のニュースはもちろん驚きましたが、同時にどこか納得する気持ちもありました。どちらの会社も小売り事業なので、合併するのは自然だと思っていましたし、不安な気持ちはありませんでした。

堀部さん

私ははじめ、合併によって仕事内容や働く環境が変わってしまうのではないかと思い、不安な気持ちもありました。一方で駅ナカの需要も年々変化していくなかで、お客様に寄り添い続ける為には必要なことだと納得しています。

川口さん

合併すること自体に特段大きな驚きはなかったですが、今後駅構内の大半の事業が自社の管轄になるので、より一層挑戦できる範囲が広がるのではないかと期待を感じました。

社内の融和を図るために結成された「ときプ」プロジェクト。

佐藤さん

 JR東海リテイリング・プラスの設立にあたり、経営層の間ではJRCPとキヨスクという、バックグラウンドの異なる2社の良い所を持ち寄りながら、新会社として進化していくためにボトムアップで意見を言い合える風土を作りたいという想いがありました。
 そこで、これからの会社を担う若手メンバーが中心となったプロジェクト「ときプ」が発足しました。ときプとは、JR東海リテイリング・プラスが新たに掲げた提供価値「旅と暮らしにときめきのひとときを」の「ときめき」、「プラス」の「プ」と、「プロジェクト」の「プ」を合わせた造語です。
 ときプの主な狙いは、JR東海リテイリング・プラスのミッション、バリューを社内へ浸透させることです。そのためにまずはときプメンバーが主体となって理解し、伝道師の役割を果たしていけたらと思っています。最終的には全社員一人ひとりがミッション、バリューを体現しながら、全社の一体感が生まれることを目指しています。

大切にしているのは、「あえて正解を作らないこと」

佐藤さん

ときプでは、あえて正解をつくらず、固定した意味を決めないスタンスを大切にしています。これは今後会社が変化していくように、一人一人も変化に対応していきたいという想いからです。合併前は比較的決められたゴールに向かって業務を遂行する環境が中心でしたが、今後は世の中や会社の変化にあわせて、自分たちで考えながら主体的に進めていくことが一層求められていきます。多様性を尊重しながら、一つの正解に拘らず、いろんな意見を取り入れていきたいと思っています。

中村さん

自分たちでゴールを決める進め方は、JR東海リテイリング・プラスの企業理念を体現していると思います。旧キヨスクは、どちらかというと控えめで慎重な方が多いため、旧JRCPの方々とお話すると、若手から挑戦する姿勢にとても刺激を受けます。今後はより自律性やチャレンジ精神が求められるので、ときプのスタイルを社内に波及していけたらと感じています。

堀部さん

これまでは上司の指示に従って仕事をするスタイルが多かったので、ときプの一員となってはじめは自分たちで進めていく大変さを感じました。ですがメンバーとの関わりを通して、お互いの会社にはこんなにも魅力的な方がいるんだということを知れて安心しましたし、一緒に進める楽しさを感じます。元々あまり積極的に発言するタイプではなかったですが、ときプという場のおかげで少しずつ自分の意見を出せるようになったことも成長として実感しています。

川口さん

ときプの活動は正解がない分、最初は私の経験値で役に立てるのかなと不安もありました。先輩方がたくさんいらっしゃるなかで緊張もしましたが、正解不正解問わず、自分の意見を発言することが大切だと学んでいます。何よりときプメンバーとの出会いを通して、事業部の垣根を越えて仲間ができましたし、何でも相談できる先輩が増えたことを心強く思っています。

JR東海リテイリング・プラスで、ときめきをプラスするために。

佐藤さん

ときプでは、ミッション、ビジョンの浸透に向けてメンバー一丸となって活動しています。主な活動内容は後編で詳しくお話できればと思いますが、今後お客様へどう期待を上回る満足感やワクワク感をプラスできるのか、メンバーと一緒に考えていけたらと思っています。

堀部さん

合併によって規模が大きくなった分、挑戦できるフィールドが圧倒的に広がったことが何よりの魅力だと思っています。社内には色々な事業があるので、ときプで得られた経験を活かしながら一緒に色々なことに挑戦し、お客様へ「ときめきのひととき」を提供していきたいです。

合併という大きな節目を迎え、社員が感じたリアルな気持ちや、新たに立ち上がったプロジェクト「ときプ」に密着しました。
後編では、ときプの詳しい活動内容や今後の展望についてより詳しく深掘りしていきます。乞うご期待ください!