パーサーは健康第一。健康管理の秘訣教えます！
新幹線車内で、たくさんの商品を積んだワゴンを押しながらお客さまへのサービスを行う新幹線パーサーの仕事。いつも笑顔で、朗らかに乗務していますが、結構体力が必要です。
そこで今回は、入社1年目の白垣さんに「新幹線パーサーの健康管理」について話してもらいました。
「立ち仕事の疲労を軽減するには？」「勤務時間が不規則でも元気に働くには？」など、健康管理にまつわるさまざまなポイントをお届けします。
2021年入社。学生時代に経験したレストランでのアルバイトをきっかけに接客の仕事の楽しさに目覚め、JRCPに入社。
入社前に、会社が基礎体力づくりをサポート
白垣さんは、入社前に体力や生活リズムの面などで不安に感じていたことはありませんでしたか？
そうですね、勤務時間が不規則ということもあり、体力的に仕事についていけるかなという不安はありました。
やはり、それまで学生さんだった方たちが、４月からいきなり不規則な仕事に就いていただくことになりますからね。特にパーサーは立ち仕事なので、体力面に不安を抱える方は毎年多くいます。特に現在はコロナ禍ということもあって、体を動かす機会が皆さん激減していますよね。そこで、白垣さんたち2021年入社の代からは、東急スポーツオアシスさんのご協力のもと「ウェブジム」という取り組みを始めました。
Zoomを使って、ジムのインストラクターさんにストレッチやトレーニングを教えてもらいました。画面越しとはいえ、たくさんの内定者が一緒に参加していて、みんなで頑張っている感じがすごく楽しかったです。最初は筋肉痛になってしまいましたが……（笑）。アプリを使って好きな時間にトレーニングをすることもできたので、母と一緒に活用させていただいたりもしました。
白垣さんのように、家族で楽しんでくれた人も結構いたみたいですよ。今後も少しずつアレンジを加えながら、内定者の方たちが入社前に抱える体力面での不安を和らげられるような取り組みを続けていけたらと考えています。
むくみ対策&疲労回復のために体操やストレッチを
最近はだいぶ慣れてきましたが、やはり列車の揺れによる疲労は、同じ立ち仕事でも地上のレストランでのお仕事とは違うなと感じています。
常に揺れがある環境にいるので、無意識のうちに足腰でバランスをとったり、踏ん張ったりするぶん疲労が溜まりやすいですよね。
はい。慣れるまでは、帰宅しようと思ったときに「足が動かない……」となることもありました。そこで、むくみ対策や疲労回復のために、夜寝る前には仰向けになって、手足を上にあげてバタバタと小刻みに動かす体操をしています。この体操は、学生時代にレストランでアルバイトをしていた頃から続けています。
新幹線が走っていない夜の時間は、体を休める
新幹線パーサーは日によって乗務する時間帯が違うので、意識的に生活リズムを整えることも大切です。白垣さんは、どんなことを心がけていますか？
夜の睡眠の質は維持したいので。お昼寝は極力控えるようにしています。パーサーには乗務と乗務の間に長い休憩を挟むこともあり、仮眠をとることもあると思うのですが、あまり長い時間仮眠をとってしまうと夜眠れなくなってしまうので。
体力を回復したいからといって長時間寝ればいいというわけではありませんからね。年に1回、乗務員向けに開催される睡眠改善のセミナーでも、講師の先生は「日中に2時間以上の仮眠をとると昼夜逆転してしまう」とよくおっしゃっています。
朝や昼にお仕事が終わる日も、帰宅してすぐに寝てしまわないよう気をつけています。帰り道にお散歩をしたり、帰ってから趣味のサイクリングをしたり。家でリラックスすると、どうしてもお昼寝したくなってしまうので……。サイクリングは学生のころから好きで、大学時代は荒川沿いを100kmくらい走ったこともあります。
100kmも？ すごい！
乗っているのは普通のシティサイクルなのですが……（笑）。でも、日ごろのお散歩やサイクリングも、結果的に基礎体力づくりに役立っているような気がしています。あとは、夜遅く帰る日はとにかく早く寝ることも心がけています。昨日も21時すぎに退勤しましたが、今日も朝5時ごろには起きられました。
勤務時間が不規則だと、どうしても昼夜逆転してしまいそうになりますが、とにかく早寝早起きの習慣が大切ですよね。
お昼過ぎまで寝てしまうと、私も一日中ぼんやりしてしまうと思ったので、休みの日もきちんと朝に目覚まし時計をセットしています。
夜、新幹線が走っていない時間は、自分たちも体を休めることが大切。内定者のみなさんにも、毎年そう伝えているんですよ。
パーサーの仕事は、とにかくお腹が空く？
当たり前のことかもしれませんが、朝昼晩の食事はしっかりとるようにしています。いつも、おにぎりを作って仕事に持っていくのですが、その大きさに驚かれることもあるんです。
どれくらいの大きさなんですか？
1.5合分のご飯を、２つに分けておにぎりにしています。それをお昼に全部食べてしまうんです。体力を使う仕事だからなのか、ついついお腹が空いてしまうんですよね。
体力使う仕事ですもんね！
でも、たくさん食べている分エネルギーはたくさんとれていると思いますし、できるだけバランスの良い食事になるよう、お肉や野菜などのおかずも一緒に持っていっています。唐揚げやブロッコリー、トマトなどを持っていくことが多いです。
白垣さんは、今後どのように健康管理を心がけていきたいですか？
ちょっとした体調の変化などは、やはり自分にしかわからないので、きちんと体の変化に気づけるようになりたいと思います。そのうえで、あれこれ試行錯誤したり、会社のサポートも活用させてもらったり、ときには先輩にアドバイスをもらいながら、自分の体に合う健康管理の方法をこれからも見つけていきたいです！