仕事が楽しいと思えるのは多くのお客様と出会えるから

岡﨑 瑞月(パーサー)※取材当時

大阪列車営業支店所属。2019年入社。日本語文化学科卒。接客の仕事を希望し、旅行関係の職種を探すうちにパーサーの仕事に巡り合う。入社初年度にアシスタントパーサーからパーサーに昇進し、ワゴン販売を通じて日々お客様に向かい合っている。

重いワゴンが軽くなっていくと大きな達成感が湧き上がる

希望していた旅行関係の職種を検索し、パーサーの仕事を知りました。その後新幹線に乗る機会がありましたが、ワゴンで接客している姿を見て素直に楽しそうな仕事だと感じ、この仕事に就くことを決めました。

入社して最初のアシスタントパーサー時代は、すべてが初めての連続。研修では5月に初めて新幹線に乗務しました。夜の乗務だったのでワゴンにはたくさんのアルコールを積み、押してみてあまりの重さに驚きました。夜の新幹線に乗る経験もプライベートではほとんどなかったですし、揺れる車内で重いワゴンを押すのは大変で、最初に抱いていたイメージとはずいぶん違っていたのを覚えています。本格的な乗務は6月から。先輩に指示を受けながらワゴン販売の経験を積みましたが、最初は重いなあと思っていたワゴンにも慣れ、発車直後は商品でいっぱいのワゴンも、車両を移動していくうちに商品が売れていくと気分も足取りも軽くなります。今ではすっかり慣れ、何をどうやって販売しようかと、自分なりのやり方を考えるまでになりました。

短い時間でも多くのお客様に喜んでいただけると嬉しい

ワゴン販売は間近でお客様と接する楽しさが格別です。世の中にはさまざまな接客業がありますが、東海道新幹線の乗車時間はのぞみ号で2時間半。この限られた時間の中で出会うお客様の数としては、かなり多い方ではないでしょうか。乗務を重ねて時間帯やお客様の傾向で売れる商品もわかってきましたし、こちらからおすすめして買っていただけると、嬉しくてやりがいにつながります。1列車につき2台のワゴンが稼働していますが、売り切れが出るともう1台に確認して商品を取りに行くこともあります。私たちにとっては商品が売り切れてしまうことはこちらの落ち度のようなもの。それでもお待たせしつつも商品を確保できてお客様に感謝していただくと、ホッとします。

売り上げが伸びればやはり嬉しいです。それは単純にたくさん売れたということだけではなく、それだけ多くのお客様と接しているという証だからです。だから売れれば売れるほど、ワゴン販売の仕事が楽しいし、もっと楽しくしていきたいと思います。

信頼されるパーサーを目指して常に挑戦を続けていく

私は入社から約半年でアシスタントパーサーから、パーサーへと昇進しました。入社後1年以内にパーサーとへと昇進するための研修と試験を受けるチャンスがあります。私は新しいことにチャレンジしたかったし、早くパーサーになれば仕事がもっと楽しくなるかも、と思ったので挑戦し、昇進が叶いました。パーサーになるとワゴン販売をはじめ、乗務によってはサブマネージャーの役目もこなします。マネジメント的なことは初めてなので、その立場で乗務するときはすべてが勉強です。

もちろんまだすべてを学んでいる途中です。ワゴン販売も完璧ではありませんし、お客様ともっとアイコンタクトしながら楽しく販売する力を伸ばしたいと思っています。また、サブマネージャーの立場で乗務した場合は、マネージャーを助けつつ、指示の出し方や判断力も身につけたいですし、周囲に信頼してもらえるような働きが必要です。どの役割のときでも「この人に任せれば大丈夫」と、思ってもらえるよう、経験をたくさん積んでいくのが今の目標です。