新幹線パーサーに内定!入社までの過ごし方

この記事では、2021年に入社したパーサー二名に、就職活動時や、内定後の過ごし方について振り返ってもらいました。パーサーになることが決まってから二人が心がけてきたことや、行動したことなど、入社までの過ごし方のヒントが詰まっています。
これからジェイアール東海パッセンジャーズの仲間に加わってくださる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

田辺 優衣(アシスタントパーサー/東京列車営業支店 所属)※取材当時 現シニアパーサー

2021年入社。千葉県出身・趣味はファッション。大学では観光学を学ぶ。お客さまの旅のお手伝いをしたいという強い思いで入社。

苅谷 実那(アシスタントパーサー/大阪列車営業支店 所属)※取材当時 現シニアパーサー

2021年入社。愛知県出身。趣味は旅行やカフェ巡り。大学時代には接客業のアルバイトを複数経験。たくさんの人に出会う仕事がしたいという思いで入社。

多種多様なお客さまの、思い出の1ページを彩る

まず二人に入社動機を聞かせてもらいました。ともに、接客の仕事に対する高い意欲を持ってパーサーになることを決めたそうです。

苅谷さん

もともと人と関わることが好きで、子どものころから「この子とはどうすれば仲良くなれるかな?」と、よく考えているタイプでした。学生時代には4年間、接客業のアルバイトを経験。パン屋さん、クルマ屋さん、チョコレート屋さんのアルバイトを3つ掛け持ちしていたくらい、接客の仕事が好きだったんです。それで、たくさんの人と関わる仕事をしたいと思い、パーサーになることを決めました。

田辺さん

私は、大学で観光学を学んでいたこともあり、旅のお手伝いに携わる仕事がしたいという思いで就職活動をしていました。パーサーの仕事は、やはりお客さまと近い距離で接することができますし、私たちのサービスによってお客さまの思い出の1ページを彩れたらという思いで日々頑張っています。

二人とも、笑顔を大切に就職活動に臨んだ結果、無事に内定を獲得。そして入社までの期間は、憧れのパーサーになることを意識し、日ごろの心がけにも変化が生じたそうです。
苅谷さんはアルバイトでの意識の変化。田辺さんは、パーサーの仕事をイメージするために実践したことを教えてくれました。

苅谷さん

内定をいただいてからは、アルバイトで出会うお客さまが、何を求めているのか、自分がどんな気遣いをすれば喜んでくださるのか、それまで以上に意識するようになりました。コミュニケーションのとり方にもひと工夫を加えて、リピーターになってくださったお客さまには「またお会いできましたね」とひとことを添えるようにもなりました。新幹線には毎日たくさんのお客さまが乗車されますが、一人ひとりのお顔を見て、大切に接する姿勢の下地が作れたと思っています。

田辺さん

就職活動中はコロナ禍ということもあり、パーサーの仕事を自分の目で見る機会がありませんでした。仕事の内容をぼんやりとしかイメージできないことに不安があったので、友人との旅行で新幹線を利用した際には、パーサーさんを観察して過ごしました。実際にコーヒーも注文して、言葉遣いや所作の美しさに感銘を受けたのを覚えています。

そしてもうひとつ。お二人が口を揃えて教えてくれたのが、笑顔の大切さです。

苅谷さん

コロナ禍でマスクを着用してのアルバイトでしたが、マスク越しでも柔らかい印象を持っていただけるよう、日ごろから笑顔を意識していました。

田辺さん

新幹線に乗車してパーサーさんを間近で見たとき、マスク越しにも優しく話しかけやすいオーラが出ていたのが印象的で、私もあんなふうに素敵な雰囲気を持てるようになりたいと思うようになりました。

日ごろの心がけが接客スキルにつながることも

パーサーといえば、立ちっぱなしの仕事で大変そう、といった印象を抱かれることも少なくありません。二人とも、体力面に不安はなかったのでしょうか?

田辺さん

足もそうですが、意外と肩がこることも多くて。最近は、仕事終わりにストレッチをするようにしています。でも、基本的な体力は入社後自然とついてきたので、これから入社されるみなさんはそこまで心配しないでくださいね。

苅谷さん

私はもともとランニングやウォーキングが好きで、体力に自信があったんです。でも、入社してからは、また違った疲れがありましたね。ひとつ、昔の自分にアドバイスをするなら、自分なりのストレス発散方法を見つけておくといいよ、という感じでしょうか。パーサーの仕事は勤務時間が不規則になることも多いので、気持ちを切り替えられるリフレッシュ方法を知っておくと、気持ちも身体もちょっと楽になるかもしれません。私の場合は、好きな映画やドラマをイッキ見したり、お風呂にゆっくり入ったりして、リフレッシュしています。

パーサーの仕事には、取り扱う商品の知識や、お客さまと接するうえでのマナーも必要になってきます。覚えることが多くて大変そうに感じますが、二人は無理なく自然と身に付けることができたようです。

苅谷さん

「頭に入れなきゃ」と意識すると大変ですが、そこまで気負わずとも、研修で接客のシミュレーションをしたり、実際にお客さまとコミュニケーションをとらせてもらうことの積み重ねによって、自然と身についてきたように思います。スムーズな接客のために普段から心がけておくとよさそうなのは、一人ひとりの状況をよく見て、察すること。サービスを求めてくださる方には積極的にコミュニケーションをとり、あまり話しかけて欲しくなさそうな方には適切な距離をとれるよう、それぞれの状況や表情などを見るようにしています。

田辺さん

苅谷さんのお話とも通じますが、何かをするときに相手の気持を考えることは、いちばん意識していますね。「自分だったらどう感じるかな」と、みずからに置き換えて考えてみることを日ごろから心がけると、接客のスキルにつながるのではと思います。

より深く、ご案内ができるように

入社後1年ほどが経過し、ぐんぐんと成長のスピードを加速させている二人。これからどんなパーサーになりたいか、目標を聞かせてもらいました。

田辺さん

今ちょうど、車掌業務の資格を取るためのお勉強が始まるところなんです。車掌資格をとると、一人でこだま号の乗務ができたりだとか、身体が不自由なお客さまの乗降介助などもできるようになります。より深い部分でのご案内ができるよう知識を身に着けて、お客さまの安全を守ったり、快適にお過ごしいただくためのお手伝いができるスキルを身に着けたいと思っています。

苅谷さん

私も今は、車掌業務の資格取得に向けて頑張りたいと思っています。お客さまから、きっぷについて質問をいただいたり、座席の変更をしたいとお声掛けいただいたりすることがあるのですが、資格がなければご案内できないことも多く、悔しい思いをすることがあって。これからできることを増やして。もっとお客さまに、自分自身の言葉でご案内をして、「あの乗務員に聞いてよかったな」と思われるパーサーになりたいです。

最後に、これから仲間に加わるみなさんに向けて、メッセージをもらいました。

田辺さん

パーサーの仕事は、毎日たくさんのお客さまと出会えるのが魅力です。新幹線という特別な乗り物での安心や快適な車内空間を支える仕事に、誇りを持って勤務しています。大きなやりがいのある仕事なので、これからぜひ一緒に頑張りましょう。

苅谷さん

会社の先輩や同期もすごく仲が良くて、プライベートも遊びに行ったりするほどです。周囲が支えてくれるので、入社を控えて不安を抱えている人も大丈夫。わたしも、後輩を支えられるような先輩になりたいと思います。