新幹線での移動を豊かに彩るために。店舗事業における役割とは?

中長 真一(名古屋支店 営業部 課長代理)

2004年入社。東京列車営業支店やJR東海への出向など、長年列車事業に従事してきた。2017年より名古屋支店の営業部に異動し、店舗事業の運営管理を担当。話すことが好きで、社内外の人とのコミュニケーション力が高い。

高木 優汰(名古屋支店 営業部 営業係)

列車や店舗など、ジェイアール東海パッセンジャーズの多彩な事業に関われることを魅力に感じ、入社。新幹線パーサーとしての乗務研修を終えて、名古屋支店営業部に配属。店舗事業は特に興味を持っていた分野のため、積極的に業務に励んでいる。

新幹線の駅にある売店を運営する店舗事業の仕事

ジェイアール東海パッセンジャーズが手掛ける事業のうち、お客様によく知られているものの一つが店舗事業ではないでしょうか。東海道新幹線に乗ったときは、駅構内やホーム上にある売店を目にしたり、利用されたりすることがあると思います。赤いロゴが印象的な売店「デリカステーション」等の運営が、店舗事業にあたります。

店舗事業での業務は、店舗づくりや売上確保、販売スタッフの勤務管理など、流通業や小売業と同様の世界です。一般的な流通業と違うのは、それが新幹線の駅にあるお店だということ。東京─新大阪間を行き交う人々に、最適な商品やサービスをいかに提供するかを第一に考えた店舗運営が問われます。

店舗事業で働く社員がどのような仕事を担当し、そのやりがいはどんなところにあるのか、名古屋支店の営業部課長代理・中長真一さんと、若手社員の高木優汰さんにお話を伺いながら、紹介していきたいと思います。

お客様と直接触れ合えることが、店舗事業の最大の魅力

名古屋支店では、2022年現在、デリカステーションを中心とした14店舗を運営しています。

中長さん

私たち営業部では、合計14店舗を2グループに分け、主に私を含めた2名が要員管理や発注業務といった、営業部全体の運営を担っています。アルバイトスタッフと共に販売・接客などを担当しつつ、店舗運営の実務や事務所内での業務を交代で行っています。
新幹線は365日動いているので、私たちの勤務もシフト制で、名古屋駅の店舗運営を支えています。

高木さんは2021年の新入社員。新幹線パーサーとしての乗務、ワゴン販売等を経験したのち、名古屋支店に配属となり、店舗事業でキャリアをスタートしたばかりです。現在は店頭での販売実務を中心に担当しています。

高木さん

列車事業のイメージが強い会社ですが、私は店舗事業に興味があってこの会社を志望しました。現在は接客や品出しに加え、発注業務なども少しずつ覚えはじめています。一つ一つの店舗は大きくないですが、取り扱っているお弁当の種類は本当に多いんです。店頭に立つと、商品に触れながら売上を上げていく感覚をリアルに味わえるのが好きですね

名古屋駅では新幹線は朝6時から夜11時頃まで走っているため、店舗もそれに合わせてオープンしています。社員は午前・午後のシフトに分かれて動き、高木さんの場合は出勤すると、接客の傍ら発注した商品の検品、陳列、翌日あるいは午後の分の発注、そして閉店間際になると担当している各店の閉店作業などを行っていきます。お客様はひっきりなしに来店されるので、一緒に働くスタッフとの連携は欠かせず、「スピードとクオリティを高めた接客を追求している」と高木さんはいいます。

高木さん

お客様と直接関われるのが店舗の魅力ですが、最優先で考えるのは、お客様が新幹線で快適にお過ごしいたくために自分がどう貢献できるか、ということに尽きます。移動を快適にするために魅力的な商品をそろえ、お客様のニーズに合わせた質の高い接客を提供することを常に考えています。終わりのない作業であり、短い時間でのふれあいではありますが、お客様がどこに行かれるかをお聞きしたり、「行ってきます」といっていただけたり、会話が生まれる瞬間は良い接客ができたのかなと感じます

中長さん

私は入社から長年列車事業に携わっていて、名古屋支店に異動となって初めて店舗事業に関わっています。店舗事業の魅力は高木さんのいうように、お客様と直接触れあうことだと思います。お客様の反応を、店舗事業ではダイレクトに感じられます。店舗に何が不足しているのか、お客様が何を求めているのか、直接触れ合っているからこそ課題が見えやすく、それを営業部みんなで改善し、やり抜いていくという、ゴールまでの道も作りやすいんです。また店舗事業では自社以外のさまざまな商品を扱うので、外部の取引先の人ともたくさん関わりますが、そうしたやり取りも楽しいですね

何でも言い合える環境だから、若手ものびのび成長できる

2020年以降、コロナ禍による移動の制限もありましたが、徐々に客足の回復傾向が出てきています。店舗事業はやはりお客様がいらしてこそ。パートやアルバイトの従業員たちも客足が増えるにつれ、「忙しいことが嬉しい」とやる気も高まっている状況です。

中長さん

働く人たちに充実した生活をしてもらうことも大切で、そのためには売上を確保していかなければなりません。我々社員がモチベーションを高め、それが周囲に伝わるように動いていくことが大事だなと思っています。そのためにも高木さんのような若手社員に、仕事の基礎をしっかり伝え、自分が学んできた経験を還元していくことを考えていきたいです

高木さん

私はまだ覚えることがたくさんありますが、常に先輩たちが声をかけてくれるので、前向きに業務に励むことできます。新人が思いきり働ける環境には感謝するばかりです。接客も楽しいですが、自社商品を知ることや、発注業務などの仕事も任されはじめているので、しっかり身につけたいです

中長さん

意見を言いやすい職場を作るのは上司である私の仕事ですが、コミュニケーションをとることも大事だし、コミュニケーションの大切さを知っている人たちの集団になることが理想的ですね。そしてこれは私がかつて上司にいわれたことですが、結果はいずれついてくるものなので、過程を大事にして仕事をすることを意識してもらいたいと思います。結果がわかるのは10年、20年先だとしても、過程をおろそかにしないで働くことが先につながっていくからです

チャレンジと実践を繰り返し、駅ナカで愛される店舗づくりを目指す

この先は時代に合わせた店舗の発展やチャレンジも必要です。新幹線での移動という非日常を快適にしてもらうための売店は、以前の駅弁屋というイメージから様変わりし、今は駅弁やお茶、お土産や雑貨など、多様なニーズに応える品揃えを誇ります。

中長さん

非日常を作りつつ、いろんなニーズを考えて気軽に実践ができるのが売店の良さです。例えばある商品の関連商品を仕入れたり、天気の急変に合わせて傘を売るというようなことも、発案してチャレンジしやすい環境があるので、若手の人には活躍のフィールドがあると思います。柔軟な発想を大事に、時代に合わせた店舗作りをしていきたいですね

高木さん

デリカステーションは街中にある店舗とは違う、特殊な空間だと思います。『駅ナカのちょっと上質なフード・セレクトショップ』がコンセプトですが、多種多様のお客様に関わり、そのお客様が求めているものを考え、移動に必要なものを一通り揃え、完結させることができるのがやりがいですね。私も自社の商品をもっと深く勉強したいし、総合職としてこの先もほかの事業部でいろんなことを学ぶと思います。そして経験やスキルを貯え、将来的にはマーケティングや商品提案というものにも関わるのが目標です。そのために今は現場で知るすべてのことを糧にできるよう、学んで成長したいと思います

新幹線での時間をいかに楽しんでいただくか、社員の意欲が、一店一店の売店に詰め込まれています。新幹線の駅に来たらぜひ、デリカステーションでお弁当はもちろん、こだわりのセレクトアイテムを手に取ってみてください。