JRCP経営の要!現状を分析し未来への道筋を見極める、経営企画室の仕事

ジェイアール東海パッセンジャーズには、会社の経営状況を見極め、未来に向けたさまざまな施策を検討・提案する「経営企画室」という部署があります。今回は、経営企画室で活躍する二人に、仕事の内容ややりがいについて聞きました。

山田 雄大(経営企画室 課長代理)

2008年入社。2015年より経営企画室へ異動となり、現在は企画チームとして事業計画の取りまとめや幹部報告、JR東海との連携を担当。また、営業推進部と兼務しながらECサイトの企画、推進も行なっている。

別所 茉実(経営企画室 主席)

2016年入社。大阪列車営業支店で当直業務を担当したのち、2018年より経営企画室所属。会社の売上数字等、経営判断に欠かせない資料の取りまとめを実施し、各事業と連携を行っている。

数字の背景を見極め、経営状況を判断する

山田さん

経営企画室では月次決算や年度決算をもとに、会社がどんな状況にあるのか日々分析をしています。それを踏まえて、これからどんな取り組みが必要で、何を目指すべきか検討し、経営幹部に提案を行なうのも私たちの仕事です。

別所さん

ひとことで言えば、会社の経営状況を判断・報告し、会社をよりよくするための取り組みを検討するのが経営企画室の主な仕事ですね。

山田さん

当社では、店舗事業、列車事業、飲食事業など幅広い事業を展開しています。私の場合は、各事業の収支をもとに全社的な経営状況を取りまとめるなど全般的なところを担っていますが、メンバーそれぞれ担当分野があり、別所さんの場合は弁当売店を担当する店舗事業部や、車内サービスを行う列車事業部の売上などを見てくれています。

別所さん

たとえば売上の高い日があったとき、その裏には何らかの理由があると考えられます。連休でご旅行のお客さまが多かったとか、メディアでお弁当が紹介されたとか。数字をもとに、その裏にある要素を調べながら分析するんです。

山田さん

売上の分析には、「どうしてこの数字になったんだろう?」と、裏に潜む要因を根気よく探る力や、好奇心が大切になってきます。ヒントとなる情報を探して、それを自分なりに解釈し、どうつながっているのか仮定を持つ。そして、その仮定が正しいのか検証をします。この積み重ねによって、会社の状況を見極めることができるようになるのです。

会社の未来に向けて指針を検討

別所さん

先日は、いつも決まった種類のおにぎりが売れ残りやすくなっていることに気づき、要因を探りました。その結果、仕入れ数が適切でなかったことが分かり、店舗事業部に改善をお願いしました。その後はおにぎりが無駄になってしまうことも減り、数字にも良い結果として現れてきていると実感しています。

山田さん

一見、小さなことも積み重ねれば大きな影響になりますし、改善できればより良い経営へと繋がります。このような日ごろの細かな改善のほかに、大きな取引や設備投資の必要性を検討し、経営幹部に提案するのも経営企画室の役割です。

別所さん

毎週、社長も含めた経営幹部が集まる会議があり、そこでは経営状況の報告や、今後の施策案に関する議論が行われます。

山田さん

最近では、コロナ禍の影響で新幹線をご利用になるお客さまが減ってしまったこともあり、ECサイトに注力したい旨を経営企画室から提案しました。現在は私がECサイトの担当も兼務しながら、売上を伸ばそうと力を入れているところです。

別所さん

当社では新幹線車内で販売しているアイスクリームが人気で、SNSなどでも話題になることが度々ありました。そのおかげでECサイトも注目いただくことができています。

山田さん

また、新幹線をモチーフにした商品や、有名ブランドさんとコラボした商品を販売した際にも大きな反響をいただくことができました。このように、会社の将来に向けて何をするべきか経営幹部に意見を出し、採用され、実際に施行するなかで会社が少しずつ良い方向に動いていく実感ができることに、大きなやりがいを感じています。

別所さん

これからも、東海道新幹線という日本の大動脈を支えてきた強みを活かし、経営企画室が主体となって会社の成長のためにさまざまな施策を検討していきます。

さまざまなところにヒントが転がっている

山田さん

会社の状況を正しく理解し、未来に向けた適切な施策を見極めていくには、なるべく広い視野で、遠くの影響にまで思いを巡らせる必要があります。新幹線のお客様が増えると、弁当売店の売上が上がる。それを補うためには工場でお弁当の生産数を増やし、たくさんの食材を仕入れる必要がある。すると、原材料費が上がる。原材料費は世界情勢にも紐付いている……と、「風が吹けば桶屋が儲かる」のことわざのように、一見関係のないこともどこかで結びついていることがあるからです。

別所さん

山田さんはいつも「これがこうなって、ここにつながって……」と、数字の裏にあるさまざまな要因を連想ゲームのように結びつけて考えを巡らせていますよね。

山田さん

日ごろから、社会が動くと私たちの会社にどんな影響があるのかというのを、なるべく広く考えるようにしていますね。そのために、時間さえあればニュースをチェックしたり、会社の過去の資料に目を通してみたり。社内のいろいろな人と会話して情報交換をすることもあります。

別所さん

経営企画室内でも、普段から和気あいあいとした雰囲気で情報交換が行われています。私も、同業他社さんの事業をホームページでチェックしてみたり、プライベートで他社さんの店舗を訪れたりしたときは、メンバーに情報を展開して「うちだったらこんなやり方ができるかもね」なんて、アイディアを出し合うことがあります。

山田さん

何気ない世間話にもヒントが隠れていたりするので、見たものや感じたことは、こまめに報告しあう空気が生まれていますね。

別所さん

今後も、チームの助けになるようにもっと勉強を重ねていきたいと思います。それと、私はもともと列車事業に興味があって入社したので、車内販売のサービスをよりよくするための取り組みにもいつか携われたらいいな、と思っています。

山田さん

経営企画室は新しい取り組みが次々と生まれる場所です。私たちのアイディアが、社内のたくさんの人を巻き込み、会社を動かすことも少なくありません。今後も、会社のよりよい未来のために、新たなチャレンジが順風に行われるよう、しっかりとサポートしていけたらと思います。